未来地図代表 代田昭久
『「ヒト」は、呼吸を2分も止めたら苦しくなる。水を2日も飲まないと干からびる。食事を2週間とらないと死に近づく。それでは、“知”を取り入れることを止めたらどうなるだろう? それが世代を越えると「ヒト」でなくなることが始まるだろう。“知”は、自分のフロンティア(最前線)を押し広げることによって獲得できる。
「宇宙を見て、考えて、そして行動する」ことは、私の好きな答えだ』
これは、1月にJAXA(宇宙航空研究開発機構)社友の柳川孝二先生を招いて行った「未来地図」の講座での話です。宇宙への憧れや宇宙を知りたいという欲望は、古代の人々が天空を見上げていた二千年の昔から存在し、この好奇心こそが「ヒト」を創り上げてきたのだと言われています。
2月には、JAXAが諏訪理さんと米田あゆさんの2名を宇宙飛行士候補として選出したことを発表しました。月面探査プログラム「アルテミス計画」を見据え、日本人宇宙飛行士が月面に降り立つ可能性が高まっています。
ただ、3月には開発を始めてから約10年、開発費約2,000億円を投じた国産ロケットH3の発射が失敗に終わりました。未知への挑戦は、常に失敗と隣り合わせです。宇宙飛行士の野口聡一さんは、「はいあがろう。『負けたことがある』というのが、いつか大きな財産になる」と、漫画の名言を引用して関係者を鼓舞しています。たとえ失敗しても挑戦を継続していく勇気が、人類の未来を作り上げていくのでしょう。
さて、WBCでも大活躍した大谷翔平選手の小さな頃の夢は、実は「宇宙飛行士」だそうです。誰も成し遂げたことのない領域に挑戦するという意味においては、大谷選手にとって「宇宙飛行士」と「野球の二刀流」は、似たものなのかもしれません。
卒業式シーズンも終わり、子どもたちは4月からの新しいステージに胸を躍らせていることでしょう。自分の限界を自分で決めてしまうのではなく、好奇心を大切にして、自分のフロンティア(可能性)を押し広げていって欲しいと思います。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
未来地図では、あなたの好きを見つけよう「春のスキスキ祭り」(無料)を開催します。
■日時/3月26日(日) 12:30〜16:30
■場所/丘の上結いスクエア 2F 多目的ホール
★Gナビ講座(13:30〜15:00)講師/※小沢あきこさん(演歌歌手)※峯幸代さん(金メ
ダリスト)※オンライン参加/後藤正幸さん(前信濃教育会会長)。参加方法/Q Rコー
ドからお申し込みください。