未来描く道標9(令和 5 年 3 月 23日)人はなぜ宇宙を目指すのか?

未来地図代表 代田昭久

『「ヒト」は、呼吸を2分も止めたら苦しくなる。水を2日も飲まないと干からびる。食
事を2週間とらないと死に近づく。それでは、“知”を取り入れることを止めたらどうな
るだろう? それが世代を越えると「ヒト」でなくなることが始まるだろう。“知”は、
自分のフロンティア(最前線)を押し広げることによって獲得できる。「宇宙を見て、考
えて、そして行動する」ことは、私の好きな答えだ』
これは、1月にJAXA(宇宙航空研究開発機構)社友の柳川孝二先生を招いて行った「未
来地図」の講座での話です。宇宙への憧れや宇宙を知りたいという欲望は、古代の人々が
天空を見上げていた二千年の昔から存在し、この好奇心こそが「ヒト」を創り上げてきた
のだと言われています。
2月には、JAXAが諏訪理さんと米田あゆさんの2名を宇宙飛行士候補として選出したこ
とを発表しました。月面探査プログラム「アルテミス計画」を見据え、日本人宇宙飛行士
が月面に降り立つ可能性が高まっています。
ただ、3月には開発を始めてから約10年、開発費約2,000億円を投じた国産ロケ
ットH3の発射が失敗に終わりました。未知への挑戦は、常に失敗と隣り合わせです。宇
宙飛行士の野口聡一さんは、「はいあがろう。『負けたことがある』というのが、いつか大
きな財産になる」と、漫画の名言を引用して関係者を鼓舞しています。たとえ失敗しても
挑戦を継続していく勇気が、人類の未来を作り上げていくのでしょう。
さて、WBCでも大活躍した大谷翔平選手の小さな頃の夢は、実は「宇宙飛行士」だそう
です。誰も成し遂げたことのない領域に挑戦するという意味においては、大谷選手にとっ
て「宇宙飛行士」と「野球の二刀流」は、似たものなのかもしれません。
卒業式シーズンも終わり、子どもたちは4月からの新しいステージに胸を躍らせている
ことでしょう。自分の限界を自分で決めてしまうのではなく、好奇心を大切にして、自分
のフロンティア(可能性)を押し広げていって欲しいと思います。

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■日時/3月26日(日) 12:30〜16:30
■場所/丘の上結いスクエア 2F 多目的ホール
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ダリスト)※オンライン参加/後藤正幸さん(前信濃教育会会長)。参加方法/Q Rコー
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