未来描く道標べ3(令和4年 10 月 14 日)「シン・ブカツ」

未来地図代表 代田昭久

「令和7年度末までに、中学校の休日の部活動を地域に移行する」ことが、今年6月にスポーツ庁、続いて文化庁より提言されました。さらに、それ以降は、平日の部活動も徐々に地域へと移行していく見通しです。学校教育の歴史的な転換点とも言えます。ただ、この部活動の地域移行が、全国的にみると、学校の教員の働き方改革という文脈で語られることが多く、実現すべき目的を見失い、地域移行という手段が「自己目的化」しつつあるのが現状で
す。それでは、実現すべき最上位の目的とは、いった何でしょう。もちろん、将来にわたる子どもたちの幸せのため、です。


過日、金メダリストでスポーツ庁長官である室伏広治氏と意見交換をする機会がありました。「通常、男性だと20代後半に競技のピークを迎えるのに、10代でスポーツを引退するのが当たり前の日本の環境は問題」とし、「勝つことは小さな目標。勝敗に苦しんでいるうちはスポーツの本当の醍醐味は味わえない」。“君達の競争相手は無限の蒼空、確固不動の大地”と恩師から贈られた言葉を大切にしているエピソードをお話いただきました。さらに、
「中学高校と指導者に管理されていると、結果的に指示待ち人間になってしまう。子どもたちが自発的にスポーツの本質を味わえるようにしたい」と、熱いメッセージを発信されていました。


さて、飯田市の現状ですが、スポーツ協会と教育委員会が中心となって、令和元年度から「全市型競技別スポーツスクール」を開講し、今年度はアーチェリーなどの新種目を含む17種目のスポーツを、学校外で体験できる環境が整いつつあります。また、冬季には15の文化系講座も開かれ、他の地域では真似のできない、社会教育が盛んなこの地域ならでは「地育力」が発揮されています。


未来地図でも、中学生だけでなく、小学生から高校生まで、地域や学校、学年を超えて「好きなことをとことんやってみたい」と願う子どもたちが集う「シン・ブカツ」を始めます。

まずは、【赤門英語クラブ】【クワガタ人生部】【愛と真実の映画クラブ】【ミタス・フットサルクラブ】【わくわくキッチンクラブ】の5つから。「こんなブカツをつくりたい」という子どもたちの自発的な要望があれば、全力でサポートしていくつもりです。

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