未来描く道しるべ1(令和 4 年 9 月 19 日)
「私たちの未来地図」
未来地図代表 代田昭久
教育長を退任してから約半年、新型コロナへの対応に迫られる日々から解放され
たせいか、少しばかり穏やかな生活をおくっています。在任中は心休まらない
日々もありましたが、今振り返ってみて、故郷の教育のために力を尽くすことか
ができたことをとても幸せに思っています。市民のみなさま、学校関係者のみな
さまには、改めて感謝申しあげたいと思います。
退任後は「いただいたご縁を大切にして飯田下伊那の子どもたちのために何か
をしたい」という漠然とした想いはありましたが、具体的で明確なアイディアが
あったわけではありません。ただ、一歩を踏み出さないと何も生まれないと思
い、5月に一般社団法人「未来地図」を設立、事務所(教室)を丘の上結いスク
エアに開設しました。「誰かが立てたゴールに向かって進んでいくのではなく、
自分の旗を掲げ自分の羅針盤を頼りに荒野を切り拓いていく、そんな子どもたち
の人生という冒険の旅を応援したい」という想いを込めて「未来地図」という法
人名にしました。
また、6年間の在任中にこの地域の強みは、「地域が人を育む力」だと確信し
ました。結の精神に裏打ちされた人と人との繋がり、四季折々の豊かな自然、先
人が紡いできた歴史、文化。「未来地図」では、この地域が持っている人を育む
力を最大限に生かしていきたいと思っています。
そして、いよいよ来たる11月から「未来地図」を開校(開港)します。子供た
ちにとって、学校、塾、家庭とは別の、もう一つの学び場をつくり、やりたいこ
とがとことん出来る、やりたいことがない人はやりたいことが見つかる、そんな
居場所にしていきたいと考えています。
この連載では、どうしたら今の子どもたちが将来への夢や希望を持ち、自分の
未来地図を広げ、力強く描いていくことができるのか、みなさんと一緒に考えて
いきたいと思います。