早くも「化けの皮」がはがれた小泉進次郎環境相

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小泉進次郎氏のバストショット
(写真:時事通信)

「何にも中身がないことが早くも明らかになったね。弁舌は親父(小泉純一郎元首相)譲りでたいしたものだが、中身は空っぽ。スッカラカンだ」
小泉進次郎環境相(38)への、閣僚経験のある自民党ベテラン議員からの寸評だ。

進次郎氏を取り巻く批判や状況をまとめてみた。

小泉進次郎環境相の、さっそく窮地に陥りつつある現状

国連本部での演説風景
(写真:時事通信)

9月11日の内閣改造(第4次安倍再改造内閣)で環境相に抜てきされ、鳴り物入りで入閣した小泉進次郎氏が、就任から1カ月もたたないうちに窮地に陥りつつある。

持ち味の〝雄弁〟があだとなり、インターネット上で笑いものになっているばかりでなく、自民党内で「化けの皮がはがれた」(中堅議員)として「政治指導者としての、というか、それ以前の政治家としての資質」に強い疑問を呈されるようになったのだ。

物笑いのタネになった進次郎大臣の、主な2つの発言について見てみよう。

物笑いのタネ1.何を言っているか分からないポエム的発言

物笑いのタネの1つは「30年後の自分は何歳かな」発言。

就任から1週間後の9月17日、福島県を訪問した進次郎大臣は、記者から福島第1原発事故で発生した除染廃棄物の最終処分問題(2045年3月までに県外に最終処分場を設けて運び出すことが法律で定められている)の具体策を聞かれ、こう答えた。

「私の中で30年後を考えた時に、30年後の自分は何歳かな、と発災直後から考えていました。だからこそ私は健康でいられれば、30年後の約束を守れるかどうかという、そこの節目を見届けることが、私はできる可能性のある政治家だと思います」

まさに「ちょっと何言っているか分からない」発言ではないか。

意味のない内容をもったい付けてさも中身があるかのようにしゃべる「進次郎話法」が、ネット上で「ポエム」とからかわれ、バズったのだ。

物笑いのタネ2.ニューヨークから発信された「セクシー」発言

物笑いのタネのもう1つは、世界的な話題となった「セクシー」発言。

ニューヨークで開かれた国連気候行動サミットに出席した進次郎大臣は、9月22日(日本時間23日)の記者会見で、海外メデイアからの質問に答えてこう発言した。

「政治には多くの課題があり、それは時に退屈。しかし、気候変動のようにスケールの大きな問題に取り組むためには、楽しくかつクールで、しかもセクシーでなければならない」

「セクシー」という言葉が、政治家が政策や政治課題について語るときに使う言葉として適切なのか、物議を醸した。

ネット上での「本当に何言っているか分からない」「バカじゃないか」「日本の恥」といった嘲笑に加え、自民党内や霞ケ関の官庁街からは「地球温暖化問題は『楽しくもなく、クールでもなく、セクシーでもない』深刻な課題だ」と真正面から進次郎発言を批判する声が噴き出した。

翌日、海外メディアから「セクシー」発言の真意を問われた進次郎大臣は、

「それをどういう意味かって説明すること自体がセクシーじゃないよね」

と、やはり進次郎流で交わしたが、海外メディアは納得せず「対策としてセクシーは聞き慣れない言葉だ」と問い詰めた。

しかし、進次郎大臣は、

「だからそれを説明すること自体がセクシーじゃないよね。野暮な説明はいらないですね」

と答えになっていない答えを繰り返した。

小泉進次郎環境大臣への「資質」「能力」に対する疑惑

ニューヨークでは言葉遣いの問題だけでなく、進次郎大臣のそもそもの「資質」「能力」を疑わせるもっと深刻な場面があった。

サミット中の記者会見での、海外メディアからの質問に対する受け答えの中での出来事だった。

大量の二酸化炭素を輩出する石炭火力発電の割合が日本で高いことが国際的に問題となっており、この点について「石炭は温暖化の大きな原因だが、脱石炭火力発電に向けて今後どうするか」と聞かれた進次郎大臣は「減らす」と断言。

記者から「How(どうやって)」と畳みかけられると、何と6秒間にわたって沈黙。

その揚げ句に口にしたのが「私は大臣に先週なったばかりだ。同僚、環境省スタッフと話し合っている」。何も答えられなかったのだ。

これには永田町や霞ケ関の多くの面々が仰天した。永田町や霞ケ関では「無能な大臣」の見分け方として、

  • 就任直後の記者会見で所管する政策課題について聞かれて「これから勉強します」と答える人は無能

という笑い話があるが、進次郎大臣の発言は本当は笑えないこの笑い話を地で行くものなのだ。しかもそれを国内ではなく、海外で、国連の場でやらかした。国の体面や信用にも関わる重大な問題だ。

小泉進次郎氏の発言から分かる「中身の薄さ」

小泉進次郎の笑顔
(写真:時事通信)

永田町随一の人気を誇り、「将来の首相候補」と目される進次郎氏だが、今回の一連の失態は手痛い打撃となる可能性がある。

冒頭の自民党ベテラン議員が指摘するように、大臣になったことで進次郎氏の「薄っぺらさ」が白日の下にさらされ、それがネット上で拡散したことで「等身大の進次郎氏の姿」を一般の国民もよく知るようになったからだ。

実は進次郎氏の「中身の薄さ」「何か言っているようで実は何も言っていない演説」は、永田町や霞ケ関の関係者の間ではつとに知られた話で、メディアも知らないわけではない。抜群の人気者ゆえに表に出なかっただけで、メディアもあえて追及しなかった。

しかし、大臣になるとそういうわけにはいかない。政治は「ポエム」ではなく「現実」であり、政策は抽象論ではなく具体論でなければならない。進次郎氏お得意の「言葉遊び」は通用しない。メディアも国内のなれ合いの記者と違って、海外メディアは容赦しない。

ベテラン議員はこうも指摘する。

「進次郎氏が議員バッジを付けてから10年。世襲議員の4代目で人気も高く、選挙は何の心配もないだろうに、この間、一体何をやってきたのか。女遊びの噂は聞くが、政策の勉強はほとんどしてこなかったのではないか。だから一皮むけば、いまだにあんなに薄っぺらなんだ」。

小泉進次郎環境相の発言に注目!今後の逆風は乗り切れるのか

進次郎氏は果たしてこの逆風を乗り切れるのか。10月4日に召集された臨時国会では、野党側が手ぐすねを引いている。

相変わらずの「ポエム」答弁をするのか、官僚が用意した答弁書を棒読みするのか。

「ポエム」答弁なら火だるまになりかねず、「棒読み」なら「官僚の言いなり」批判にさらされるだろう。どっちに転んでも進次郎氏の前途はいばらの道だ。
 
 
※ 小泉進次郎氏に関心がある方は、こちらの記事もご覧ください。
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(ジャーナリスト 風間 進)

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