小泉進次郎氏、環境大臣で初入閣!自民党の「客寄せパンダ」から安倍政権の「弾除けパンダ」に

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第4次安倍再改造内閣の閣僚記念撮影
<画像引用:nippon.com>

9月11日。安倍晋三首相は内閣改造と自民党役員人事を行い、第4次安倍再改造内閣を発足させた。

留任したのは麻生太郎副総理・財務相と菅義偉官房長官だけで、この2人以外は全員を入れ替える大幅改造。初入閣も2012年の第2次安倍内閣発足後で最多の13人で、「清新さ」をアピールしている。

小泉進次郎ついに「入閣」男性では戦後歴代最年少

小泉進次郎と握手をする麻生副総理

<画像引用:nippon.com>

中でも目玉なのが、知名度抜群で人気が高く、将来の総理候補と目される小泉進次郎氏(38歳)の環境相としての初入閣。戦後の歴代内閣で田中角栄元首相(39歳で郵政相に就任)の記録を破って、男性では最も若い年齢での大臣就任となった。

進次郎氏はその人気さゆえにかねて内閣改造のたびに入閣がささやかれ、安倍首相も何度か起用を検討したことがある。しかし、これまでは本人が「まだまだ雑巾掛けの期間が必要」などとして辞退してきた。

首相官邸での結婚報告は入閣へのOKサインか

今回は、改造直前の8月7日に婚約者(当時)の滝川クリステルさんと一緒にわざわざ首相官邸に出向き、安倍首相と菅官房官に結婚報告をしたことから、永田町では「進次郎氏が入閣に色気を見せ、官邸にOKサインを送った」との見方が一気に広がった。

一時は「社会保障担当相」での起用説も流れたが、進次郎氏が滝川さんの年明けの出産を控えて「育休」を理由に入閣に後ろ向きな姿勢を示したことから、進次郎大臣説は急速にしぼみ、またしても見送られる方向となった。

それが改造の前日(10日)の夕方になって、一転して入閣が内定。しかも、誰も想定しておらず、直前まで自民党の三原じゅん子参院議員の起用が有力視されていた環境相ポストでの初入閣となった。

「若きスター大臣」誕生の裏側

「あー、やっぱり」なのか、「え、なんで」なのか。急転直下というか、紆余曲折の末の進次郎氏の初入閣を巡っては、様々な臆測が飛んでいるが、決め手となったのは、任命権者である安倍首相の強い意向だ。

衆院当選4回、議員歴10年を超えて、そろそろ「その気」になった進次郎氏の手を、安倍首相が離さなかったことが「若きスター大臣」を誕生させた。

だが、安倍首相が進次郎氏のことを快く思っているわけではない。むしろ苦々しく思っている。投票が行われた過去2回の自民党総裁選(2012年と18年)で、進次郎氏は安倍首相を支持せず、安倍首相のライバルである石破茂・元自民党幹事長に票を投じた。

18年の総裁選では石破氏の応援演説で「全国で感じるのは(安倍政権への)飽きだ」とかなり的外れな安倍長期政権批判を行い、安倍首相の不興を買った。
 

小泉進次郎の大臣抜擢|狙いは内閣の「弾除けパンダ」

官邸へ進む小泉進次郎

<画像引用:ロイター/アフロ>

そんな進次郎氏を、安倍首相はなぜ男性の戦後最年少閣僚に抜てきしたのか。1つは、当然と言えば当然だが、進次郎氏の人気目当てだ。人気の高い進次郎氏を閣僚に起用することで安倍内閣全体の人気を上げ、内閣支持率の上昇につなげようという狙いだ。

もう1つは、これが真の狙いだが、進次郎氏を内閣の「弾除けパンダ」にしようという狙いだ。今後、安倍内閣に降りかかることが予想される批判や攻撃の嵐から内閣を守る盾として、進次郎氏の人気を利用しようという算段だ。

消費税増税で下がる人気を進次郎で補填

安倍首相が除けたい弾は2つ。1つは10月1日からの消費増税だ。食料品等を除いて、現行の8%から10%に引き上げられる。増税はただでさえ国民から嫌われる不人気政策。

さらに、現在の日本経済の状況は米中貿易摩擦が激化し、世界経済に暗雲が垂れこめつつある中で、先行き不透明感が増しており、足元の景気は力強さを欠いている。その最中に、いくら社会保障の充実のためとはいえ、消費増税を強行すれば、個人消費に重大な打撃を与え、景気を悪化させる可能性が強い。

当然、安倍内閣への批判は高まり、支持率も下落する恐れがある。そこで人気の高い進次郎氏の出番というわけだ。例の口調で「いやいや、皆さん、これは医療や年金などの社会保障の充実のための貴重な財源になるんです。将来の安心のためなんです」などと内閣を代表して国民に理解を求め、世論の懐柔を図ろうというもくろみだ。

「清新さ」とは裏腹な滞貨一掃型人事

2つ目の弾は、まさにこの再改造内閣の顔触れだ。13人の初入閣組の中には、当選回数を多く重ねながらこれまで入閣できなかった「訳あり議員」や、スキャンダルの噂が絶えない「問題議員」がかなり含まれている。

「『清新さ』とは裏腹の典型的な『滞貨一掃型』の改造人事」(自民党ベテラン議員)との厳しい評価が永田町では専らだ。こうした内閣の「負の側面」「影の部分」を進次郎氏の「光」で覆い隠し、目くらましの役割をさせようというのが進次郎氏起用の隠れた理由だ。

政界屈指の人気者で選挙のときなどに引っ張りだこの進次郎氏。文字通り「客寄せパンダ」として重宝がられてきたが、政治家として肝心の政策の面での実力はいまだ未知数。これまで復興大臣政務官、自民党農林部会長、自民党筆頭副幹事長、自民党厚労部会長などを歴任してきたが、選挙のときの動員力を除くと、正直、これといった成果は挙げていない。

これからが正念場!小泉進次郎は「真の総理候補」になり得るか

安倍首相の期待は「弾除けパンダ」の役割。在職中に選挙があれば、当然「客寄せパンダ」の役割も加わるだろう。環境政策や原発政策の面で特段の役割を期待されているわけではないのが実情だ。

政策面で実績を挙げ、「弾除けパンダ」を超える役割を発揮できるか。小泉進次郎が「真の総理候補」たり得るかが試される正念場だ。
 
 
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(ジャーナリスト 風間進)

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