WHO(世界保健機関)とは?わかりやすく基本知識や活動内容を紹介

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WHOの文字と医療道具

みらいちゃん右向き「素」

この記事では『WHO』について、わかりやすくまとめて紹介するよー!

ちずお先生左向き「素」

みらいちゃんも、ニュースで『WHO』という言葉を耳にしているようだね。
どんな団体で、何をしているのか、パッと答えられるかな?

みらいちゃん右向き「呆」

うーん…………(´·ω·`)

ちずお先生左向き「喜」

大丈夫。知らないということは、”これから知っていく楽しみがある”とも考えられるよ。
では、一緒に見ていこう。

コロナ禍で注目を集めているWHO(世界保健機関)。

国連機関の1つということは学校で習ったものの、実際には何をする機関なのかよく分からないという方も多いでしょう。

この記事ではWHOとは何か、どのような活動をしているのか、そして、現在抱えている問題点についてわかりやすく解説します。

WHO(世界保健機関)とは

WHOジュネーブ本部

WHOとは『World Health Organization』の略称で、国連機関の1つです。

日本語では世界保健機関と訳しますが、ダブリュー・エイチ・オーと発音することが多いです。

WHOは1948年に設立された機関で、保健についての指示・調整をおこなう役割を担います。

保健問題を世界規模でとらえ、健康に関する規範や基準を設定し、必要に応じて加盟国に技術的な支援や基準達成度の評価なども実施しています。

現在194の加盟国があり、約8,000人の職員の活用拠点はジュネーヴの本部や各国の事務所、アフリカ・アメリカ・南東アジア・ヨーロッパ・東地中海・西太平洋の6つの地域事務所です。

2020年5月10日時点の事務局長はエチオピア出身のアダノム・テドロス氏で、エチオピアで保健大臣と外務大臣を務めた経歴があります。

<参考:国際連合広報センター「世界保健機関」

WHO(世界保健機関)の目的

WHOは、すべての人が可能な限りの最高の健康水準に到達することを目的に設立された機関です。

加盟国は国を超えて協力し、必要に応じて他の専門機関とも提携して、以下の任務遂行を目指します。

WHOの任務

  • 保健事業強化のために各国政府に援助をおこなう
  • 伝染病や風土病の撲滅事業を促進する
  • 栄養や住宅、衛生、余暇活動、労働環境などの改善を通じて健康上昇を目指す
  • 母子の福祉と健康の改善・上昇を目指す
  • 精神的健康の改善・上昇を目指す
  • 保健と医療に関する職業教育・訓練の基準を改善する
  • 食品や医薬品の国際的基準を確立し、向上する

<参考:外務省「世界保健機関憲章」

WHO(世界保健機関)のマークは医療・医術の象徴

WHOのマークは、北極を中心に描かれた世界地図と蛇が巻き付いた杖、そして地図を取り囲む平和の象徴でもあるオリーブの葉の3つの要素から成り立っています。

WHOロゴマーク

「蛇が気持ち悪い」「悪魔崇拝?」などの声もありますが、実はこの蛇は古代ローマの医術の神アスクレピオスを描いたものです。

アスクレピオス像

<画像引用:アスクレピオス(左手側にシンボルの蛇)|Wikipedia>

アスクレピオスは、太陽神アポロンの息子で医術の神です。

古代ローマでは、疫病が流行っているときにアスクレピオス神に祈ると、蛇に姿をかえて病を鎮めるとされていました。

また、蛇は脱皮を繰り返すことから「蘇生」の象徴ともみなされており、アスクレピオスは蛇が巻き付いた杖をついて歩いていたとも言われています。

みらいちゃん右向き「喜」

WHOは、すべての人の健康のために活動しているんだね!
病気や怪我で苦しい思いするなんて、誰だって嫌だもんね。

ちずお先生左向き「喜」

そうだね。
健康を嫌がる人というのは、なかなかいないだろう。

文化や費用などの問題で、医療レベルが十分でない国や地域はたくさんある。
国連の機関であるWHOは、国家の枠を超えて活動することが期待されているんだ。

みらいちゃん右向き「喜」

あと、蛇と杖のマーク、カッコイイ!

ちずお先生左向き「素」

…………うん。
気に入ったのなら良かった。

WHO(世界保健機関)の活動内容

予防接種を受ける赤ちゃん

WHOの予算の約6割は、各国に対する技術支援に振り分けられます。

保健や医療の専門家を必要な地域に派遣したり、ガイドラインの作成や調査活動などをおこなったりしています。

新たな感染症や、一度は勢力をひそめたにもかかわらず再興した感染症の対策、科学的で正しい保健医療の知識を広める啓蒙活動などにも力を入れています。

また、麻しんや破傷風などの予防接種で感染を防げる病気については、予防接種の対象者を拡大するなどの対策を取っています。

医薬品や血液製剤、食品などが必要な地域に届け、ワクチンなどの開発事業もおこなっています。

<参考:外務省|[12]世界保健機関(WHO:World Health Organization)

WHO(世界保健機関)の歴史

白とピンクのカプセル剤

WHOは1948年4月7日に設立されました。

なお、日本は国際連盟に加盟する5年前の、1951年にWHOに加盟しています。

WHOが成し遂げた事柄の中でも、よく知られているのが天然痘の撲滅です。

1958年、WHOは「世界天然痘根絶決議」を可決して天然痘の撲滅に着手し、1977年にソマリアで最後の天然痘患者が見つかったのを最後に、天然痘は地球から根絶しています。

また、近年ではポリオやオンコセルカ症の撲滅に向けた活動や、緑膿菌やエンテロバクターなどの多剤耐性菌に効力を発揮する抗生物質の開発などをおこなっています。

WHO(世界保健機関)の問題点

世界地図

すべての人類が健康に暮らせるために、国を超えて協力して新たなガイドラインを作っていくことがWHOの使命でもありますが、問題点も少なからず抱えています。

とりわけ昨今、問題視されているのが、2019年末ごろから流行の兆しが見えた新型コロナウイルス(COVID-19)をめぐるWHOの対応です。

2020年1月5日には「中国の武漢で新型ウイルスによる肺炎が見つかった」という事実を認めたものの、その後、何も手を打たず、月内に緊急事態宣言は出しませんでした。

また、2月4日、事務局長のテドロス氏は「中国からの渡航者を入国拒否することに意味はなく、かえって不安を助長する恐れがある」と公式に発言しました。

そのため、空港や港でのウイルスの封じ込めが難しくなり、結局、世界中にコロナウイルスが蔓延する結果になっています。

健康の定義そのものへの疑問

WHOでは健康を以下のように定義しています。

健康とは、完全な肉体的、精神的及び社会的福祉の状態であり、単に疾病又は病弱の存在しないことではない

<出典:外務省「世界保健機関憲章」

しかし、今までのWHOの活動を見ると、単に個人の福利のために身体的精神的健康の向上を目指しているのではなく、経済的成長を達成するために身体的健康の向上を目指している傾向が見られます。

また、そもそも「健康」であるために完全な肉体と精神が必要だという点も問題です。

WHOの定義では、不治の病気や障害を抱えている人は「健康」で暮らせなくなってしまうからです。

健康の定義を見直し、より多くの人が目標にできる「健康」の再定義が必要といえるでしょう。

国連加盟国と世界保健総会で承認された国以外は参加できない

WHOに加盟できるのは、国連加盟国と世界保健総会で承認された国や地域のみです。

たとえば、台湾はWHOへの加盟を希望していますが、「中国と別の国である」とは国連や世界保健総会では認められていないため、2020年5月時点では未加盟の状態です。

しかし、本当にWHOが「すべての人類の健康」を願うための機関ならば、政治的主張はどうであれ、加盟を希望する国や地域を排除することはできないはずです。

WHOは広い視野に立ち、設立の意義を考え直す時期に来ているのかもしれません。

みらいちゃん右向き「呆」

WHOには半世紀を超える歴史があるけど、問題点もあるんだね…。

ちずお先生左向き「溜息」

政治的な意味合いで、不十分な活動になっているのは、とても残念な話だ。
「人の命と健康のためなら あらゆる手段をためらわず」くらいの勢いと権限があってもいいのに、とは思う。

みらいちゃん右向き「素」

あと、「健康」へのイメージも、医学の向上や社会常識の変化もあって、変わってきたのかもしれないね。

WHO(世界保健機関)について知ると国際情勢がわかりやすくなる

WHOとは、わかりやすく言えば、健康と医療向上を目的とした人権組織です。

しかし、パンデミックへの対応から、政治的思惑や企業癒着も見え隠れするようになってきました。

WHOの活動資金は我々の税金からも拠出されています。

「国連の機関だから」と妄信するのではなく、活動や発言を厳しくチェックしていきましょう。

みらいちゃん右向き「怒」

WHOは、”健康と医療向上を目的とした”組織!
あとは、政治やお金なんかでおかしくならないようにして欲しいなあ。

ちずお先生左向き「呆」

しょせんは人間の集まりだからね。
権力や金銭が絡むとおかしくなりやすいのは世の常だ。

だからこそ、正常に活動できるようチェックすることが必要になる。

みらいちゃん右向き「驚」

「国連の機関だから」信頼したいところだけど、ただ妄信するのは危険、なんだね。

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