スクールカーストとは?各序列の特徴や「いじめ」との関係などを紹介

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教室で一緒に勉強する男子と女子

みらい「この記事では『スクールカースト』について紹介するよ!」

ちずお先生「『スクールカースト』というと馴染みがない人もいるかもしれないけど。 学校での人間関係の、ひとつの現れ方だから、身におぼえがある人はけっこう多いんじゃないかな?」

みらい「ちずお先生! わたしみたいな「いま学校にかよっている子ども」が知っておいたほうがいい話?」

ちずお先生「みらいちゃんみたいな学生本人はもちろん、知っておいて損はないよ。」「あと「周囲に子どもがいない」という大人でも、読むと「自分が学生だったとき、こういうことだったのか!」と納得できる要素もあるだろうね。」

みらい「それじゃ、さっそく見ていこー!」

生まれたときに階級が決まるインドのカースト制度。

異なるカーストの人とは同じ席につくことすらない厳しい決まりで、人権侵害以外の何物でもありません。

近年、スクールカーストという言葉が使われるようになってきていますが、意味や実情をご存知ですか?

今回はスクールカーストについて詳しく解説します。

スクールカーストとは

ピラミッドと人形を使ったスクールカーストの序列イメージ

スクールカーストとは学校内にあるカースト制度のことで、自然発生的に存在する序列を指します。

仲良くしているグループ内のメンバーは通常同じカーストに属しますが、グループによって内部にカーストが存在することもあります。

学校やクラス、グループによって、カーストを分ける基準が異なります。

通常は「人気がある人」や「容姿が良い人」が上位カーストになりますが、「活発で目立つ人」や「野球やサッカーなどの花形の部活で活躍している人」などが上位カーストになることも多いです。

また、学校によっては「お金持ちであること」や「親が有名もしくは社会的立場が高いこと」、「勉強ができること」が評価され、カーストに関わってくることもあります。

しかし、学校よりも課外活動に重きを置いている生徒が多いクラスでは、スクールカーストが生まれないことも珍しくありません。

たとえば、ほとんどの生徒が中学受験をするクラスでは、お互いに対しての関心が薄くなり、序列を作るまでに生徒同士の関係が発展しないこともあります。

スクールカースト内の上位・下位の序列|1軍・2軍・3軍の特徴

スクールカーストでは、ヒエラルキーが高いほうから順に1軍・2軍・3軍と呼びます。

1軍は、クラスでも目立つ存在で、運動系の部活に入っていることが多いです。

文科系の部活に入っている人や部活自体に入っていない人も1軍に分類されることがありますが、ルックスが特別良い場合や学校内で指導的な立場にある場合などの限られたケースのみです。

2軍はもっとも人数が多い層です。

容姿も普通で成績も普通の平均的な生徒が属しています。

2軍と1軍の間に1.5軍が存在することもあります。

1.5軍は1軍の取り巻きで、1軍の機嫌を取ることに存在価値を見出しています。

周囲に1軍がいないときは急に尊大になることも、1.5軍の特徴です。

性格が暗く、コミュニケーションを取ることが苦手な人は3軍に属することが多いです。

鉄道好きやアニメ好きなどのいわゆる「オタク」と呼ばれる人も3軍に属する傾向にあります。

みらい「狭い学校の小さい関係の中で、わざわざ上下関係?みたいなもの作るんだね、スクールカーストって…。 あと、1.5軍の小物ぶりが、なんかイヤ。」

ちずお先生「自分を守るので精一杯なのかもね。  序列を作るのは猿みたいに群れをつくる生き物には、よく見られる傾向かな。 人間も、動物だから。」

多様性が大事、なんて聞くけど、現実は1軍・2軍・3軍なんて区別や差別されたりするんだね。

ちずお先生「大人の社会でも似たような傾向はあるから、「子どもは未熟だからスクールカーストなんかできるのだ」という批判は成立しないと思う。」

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スクールカーストは元々アメリカで同種の現象が発生していた

アメリカンフットボールのプレイ中

スクールカーストは、日本の学校においてのみ見られる現象ではありません。

日本でスクールカーストについて語られるよりも以前から、アメリカではスクールカーストが公然のものとして存在しています。

アメリカの学校生活、とりわけ高校生活はスクールカースト抜きに語ることができないと言うこともできるでしょう。

スクールカーストを題材に使った小説や映画も多く、どこの学校でも多かれ少なかれスクールカースト的な要素が見られています。

また、教師側もスクールカーストに敏感で、カースト上位の生徒だけと話す低人格の教師も少なくありません。

スクールカーストの構造【アメリカの場合】

アメリカのスクールカーストでは、jock(ジョック)と呼ばれる男性が頂点に君臨することが一般的です。

ジョックはアメリカンフットボールのキャプテンもしくは花形選手であることが多く、身長は180㎝を越えて体格が良く、差別意識が高いという特徴があります。

たいていのジョックは、queen bee(クイーンビー:女王バチの意味)と恋愛関係にあります。

クイーンビーは学園の花的存在で、容姿が華やかでチアリーダーの中でも目立つ存在です。

ジョックと同じくクイーンビーも、学校は自分を中心に回っていると考えています。

ジョックに対立する概念がnerd(ナード)です。

ナードは内向的で文科系の趣味を持っていることが多いです。

ただし、マサチューセッツ工科大学のように文科系かつ理系の専門家が集まる学校では、ナードであることが大前提で、どれだけ自分自身の世界を極められるかを競う傾向が見られます。

なお、素行に問題があるいわゆる不良は、日本ではスクールカーストの上位に位置することが多いですが、アメリカではカースト外として扱われます。

ジョックもナードも不良には積極的には関わろうとせず、不良も独自の世界観で生活していきます。

日本だけでなく、アメリカにもスクールカーストってあるんだ!?

ちずお先生「むしろアメリカで一般的な概念になっていた「スクールカースト」という言葉を、日本に持ってきた、が正しいかな。  海外の青春ものドラマや映画を見ると、普通にカースト的キャラが出てくるよ。」

みらい「あと『カースト上位の生徒だけと話す低人格の教師も少なくありません』てあるけど、先生がそんなのでいいの!?」

ちずお先生「支配する側・治める側からすると、楽なんだろうね。 序列があると安定しやすいし、トップにだけ話をとおせばいいから。  もちろん、そんな低人格な教師ばかりではなく、真っ当に教職に就かれている人が多いと信じているけどね。」

みらい「「信じてる」ね…。」

スクールカーストとキャラ的コミュニケーション

アメリカの学校の

自分自身に特定のキャラクターを与え、キャラクターのイメージに沿って他人と接する「キャラ的コミュニケーション」をとる学生は少なくありません。

たとえば「勉強しか興味がないガリ勉キャラ」や「いつも元気でイベントに積極的に参加するお調子者キャラ」などを作り、キャラ的に想定される役割を演じます。

キャラが一度確定してしまうと、変えることは困難です。

そのため、「使い走りキャラ」になると学校を卒業するまで使い走りをしなくてはならず、また、2軍キャラ、3軍キャラに認定されてしまった場合も、学校を卒業するまで2軍・3軍として生きていくことになるのです。

みらい「「人間」「個人」ではなく、ひとつの「キャラクター」でしか見てないみたい。そんなのつまんなくない?」

ちずお先生「スクールカーストには、単純化したい、という欲求もあるかもしれない。 多面的な「人間」の把握よりも、「キャラ」として見た方がわかりやすくて簡単だからね。 お粗末な思考とも言える。」

スクールカーストと「いじめ」との関係性

誰もいない遊歩道で一人たたずむ女子学生

学校での立場が固定されることで、いじめが発生することもあります。

何かおかしなことをしていじられる程度なら、誰にだって起こり得ることです。

しかし、いつも同じ人がいじられるなら「いじめ」といえますし、「バカにされる役回り」や「無視される役回り」が固定してしまうこともいじめです。

つまり、スクールカーストがあることで生徒間の立場に流動性がなくなり、いじめが発生しやすくなってしまうのです。

特に、教室の雰囲気を左右する存在である1軍のメンバーが差別的な考えを持っていたり、人をバカにすることに生きがいを感じていたりするときは、いじめが発生しやすくなります。

みらい「いじめ、ダメ、ゼッタイ!」

ちずお先生「スクールカーストが無くても、いじめる奴はいじめるけどね。 どちらにしても、いじめは下品で下劣だ。」

スクールカーストにとらわれないタイプの人もいる

勉強中の男子学生

かならずしも、すべての生徒が1軍・2軍・3軍に分類されるわけではありません。

中にはスクールカーストに属さない生徒もいます。

たとえば、誰とも仲良くせずに自分のペースで生きている人は、スクールカーストからも離れていることが多いです。

必要に応じて誰とでも話すことができ、相手がスクールカーストのどの位置に属しているかについては興味も持ちません。

精神的にも大人であることが多く、スクールカーストを設けて「1軍だ」「2軍だ」と言っている同級生たちが幼く見えているのかもしれません。

みらい「スクールカーストにとらわれないタイプがもっと増えるといいのに。」

ちずお先生「個人の性格などに関わるから、序列からの自由は、なかなか難しいだろうけどね…。 ただ、教師だけでなく、保護者や周囲の大人がそのように促し、大人が自ら実践していけば、増えるかもしれない。」

みらい「現実的に可能?」

ちずお先生「さあ?」

スクールカースト対策は、まず知るところから始めよう

学校の中では、すべての人が平等であるべきです。

しかし、現実にはスクールカーストが存在していることが多く、知らず知らずに身分が生じていることもあります。

スクールカーストとは一線を画して生きていくためにも、スクールカーストの成り立ちについて知っておくことは有意義と言えるでしょう。
 
みらい「まずはスクールカーストというものがあって、どういうものかを知るところからスタートだね。」

ちずお先生「そうだね。 知識を持てば、対策をうつこともできる。」

みらい「スクールカーストに関心を持った人には、次の記事もよく読まれているよ。 あわせて読んでみてね!」

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