社会的制裁とは?意味やどのような内容かをわかりやすく解説

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社会のイメージとしての「街中の人混み」

「社会的制裁」という言葉を耳にすることがありますが、具体的にはどのような事柄を指すかご存知ですか?

実は、自分とは無関係だと思っていても、知らず知らずのうちに社会的制裁に加担することはあるのです。

社会的制裁とは何なのか、社会的制裁は正しいことなのかについてまとめました。

社会的制裁とは

人形で表現された、社会的制裁としての「仲間はずれ」

制裁(サンクション)とは、罰を意味します。

規範に外れる行為をおこなったときや周囲に迷惑を与える行為をしたときに、何らかの懲罰を受けることを「制裁を受ける」と表現します。

一方、社会的制裁とは「社会生活が不自由になるという罰を受けること」を意味します。

たとえば、不倫をしたからといって、罰金刑や懲役刑の対象にはなりません。

しかしながら、いけないことであるのは事実ですし、家族や相手が傷つくのも事実です。

そのようなトラブルに対して、社会的制裁がおこなわれることがあります。

近隣の人々から無視されて村八分になったり取引先が契約を解消したりすることで、社会生活がしづらくなり、法律に基づかない罰を受けることになることがあるのです。

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社会的制裁とはどんなもの?【マスコミの場合】

マスコミの「マイクの束」

マスコミによって社会的制裁が加えられることもあります。

たとえば、ある俳優が不倫していたということが分かると、今までの言動に焦点を当てて彼を糾弾することがあります。

「妻をないがしろにする発言をしていた」「育児にまったく無関心だった」などの証言を集めたり、妻以外の女性と仲良くしている映像を流したりすることで、元々不倫をする素養のある人だったということを広く知らせます。

メディアによる報道を見た人々は、「彼は元々良くない人だったんだ」と感じ、SNSで俳優を批判したり、俳優が出演している映画やドラマを観ないようにしたり、俳優がCMで宣伝している商品を買わないようにしたりするかもしれません。

彼を排除する空気をドラマやCMのスポンサーが機敏に察し、スポンサーを降りるならばどうでしょうか。

彼は社会的な生きづらさを感じるだけでなく、経済的にも追い込まれることになるのです。

社会的制裁とはどんなもの?【会社や学校の場合】

オフィスで話しかけてくる女性

たとえば、万引きをすることは犯罪です。

万引きが発覚した場合は、店側と話し合って示談をおこなうか、裁判で窃盗罪が確定し、10年以下の懲役刑もしくは50万円以下の罰金刑に処せられることがあります。

刑罰を受けることで罪を償うわけですから、本来ならば刑罰を受けた時点でそれ以上の罪には問われないはずです。

しかし、罪を償っても、社会的制裁が与えられることもあります。

どこかから万引きをしたという噂が広まり、勤務先から退職するようにほのめかされたり、学校に行きづらくなったりする可能性もあるでしょう。

社会的制裁とはどんなもの?【行政機関の場合】

官報と決算報告書

たとえば「障害者の雇用の促進等に関する法律」に反し、行政指導を受けたにもかかわらず不服従の意思を示した場合は、行政機関によって会社の名前が公表されることがあります。

また、自己破産をおこなった場合は、官報に名前と住所が記載され、第三者に借金をしていたことや自己破産をしたことなどの事実を知られてしまうことがあります。

もちろん、「行政指導に従わなかった会社」や「借金をきちんと返済できなかった個人」に問題があるのは事実です。

しかし、名前や住所などを公表されるという社会的制裁を受けることで、今後の仕事や社会生活に差し障りが出る可能性もあるのです。

社会的制裁には個人も無自覚に加担している場合がある

噂話をしている人たちのイラスト

社会的制裁は、かならずしも悪いことではありません。

たとえば、夫側の不倫によって離婚した夫婦がいたとしましょう。

妻が親権を取って子どもを育てているにもかかわらず、離婚の原因を作った元夫がまったく養育費を払わなかったとすればどうでしょうか。

そのような場合には、社会的制裁が作用すると、元夫の社会生活に支障が生じ「逃げ得」的な不平等な状態が、少し解消されることもあるのです。

しかし、過剰な社会的制裁は更生の機会を失わせます。

「自分の罪を認めて、真っ当な人間に生まれ変わろう」と思っても、社会的制裁が長く続くことで立ち直れなくなる恐れがあります。

たとえば、一度万引きをし、後悔して「二度としない」と心に誓っているのに、いつまでも周囲が「お前は万引きをしたから」と言い続けるならどうでしょうか。

更生の機会をつかめず、心理的に追い詰められて、さらに大きな犯罪に手を染めるようになるかもしれません。

また、冤罪が生じる可能性も否めません。

「なんとなく怪しい」という空気から社会的制裁に発展することで、本当は無実の人の人生を大きく狂わせることにもなる可能性があるのです。

社会的制裁を積極的に望む一部の層には注意

一部の人々は、「自分は正しいことをしている」と信じて社会的制裁に夢中になります。

しかし、SNSで噂を拡散したり噂話を積極的にしたりといった個人の行為によって、社会的制裁が大きくなり過ぎ、「良い人間になろう」と前向きに考えている人の幸せな未来を奪うこともあるのです。

できれば社会的制裁に加担しないこと、そして、社会的制裁に夢中になる人々とは距離を置くことを心掛けたいものです。

社会的制裁を冷静に見る|法治国家なら「法」で裁かれるのが原則

裁判官が持つ儀礼槌(ガベル)

社会的制裁にも、ある程度の意味はあります。

ですが、個人が「社会的制裁を与えなくてはいけない」と考えるのは正しいことでしょうか。

SNSで情報を拡散したり噂話をしたりすることで、知らず知らずに社会的制裁に加担しているとき、人々は自分自身が神様や正義そのものになったかのような全能感を覚えます。

そのため、「立ち直ろうとしている人の未来を奪っている」という事実に気づけず、いつまでも社会的制裁を加え続けます。

しかし、法治国家においては、罪に対して「法」で裁くのが原則です。

個人が私刑(リンチ)をおこなうことがいけないのと同様、集団で制裁を与えることも正しいとはいえないのです。

犯罪ではない不祥事への社会的制裁|シャーデンフロイデという感情

犯罪に対しては法で罰則が与えられます。

一方、浮気などの犯罪には当たらない不祥事に対しては、何の罰も与えられないため「社会的制裁が必要なんだ」と考える人もいるかもしれません。

とはいえ、単に他人の不幸を喜ぶ気持ち(シャーデンフロイデ)で、社会的制裁を与えている可能性があります。

一度、自分自身の感情に向き合い、社会的制裁が自己満足やストレス発散になっていないか自問自答してみましょう。
 
 
シャーデンフロイデについては、次の記事がよく読まれています。

シャーデンフロイデとは?「他人の失敗・不幸」が快感になる仕組み

社会的制裁の意味や内容を知って自分の言動を振り返ってみる

社会的制裁は、本当に正しいことなのでしょうか。

社会的制裁を与えることで、見ず知らずの人の未来を奪ってはいないでしょうか。

安易にSNSで噂話を拡散する前に、社会的制裁の意味や考え得る影響、そして、自分自身が社会的制裁を与えるにふさわしい人物なのかを振り返ってみてください。

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