シャーデンフロイデとは?「他人の失敗・不幸」が快感になる仕組み

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口を手で隠し笑っている女性

他人の失敗や不幸を見聞きして、なんとなく気分が良くなったことはありませんか?

他人の不幸で快感を覚える感情を「シャーデンフロイデ」と呼びますが、実は社会に欠かせない要素でもあるのです。

シャーデンフロイデとは何か、どのような仕組み・効果があるのかについてまとめました。

シャーデンフロイデとは

「シャーデンフロイデとは」と書かれた黒板の前に立つ人形たち

シャーデンフロイデ(Schadenfreude)とは、ドイツ語で損失やダメージ、悲しみなどを表す「Schaden」と喜びや楽しみ、愉快を表す「Freude」から成る言葉で、他人の損失や痛みを見て、喜びを感じることを指します。

たとえば、若くして巨万の富を得、社会的にも影響を持つ人に、不倫や税金の申告漏れなどの問題が持ち上がったとき、多くの人々はなんとなくすっきりしたような気持ちを感じるかもしれません。

また、富豪であるだけでなく、傲慢な態度で知られている人に問題が持ち上がるなら、さらに爽快感を覚えやすくなるでしょう。

シャーデンフロイデをわかりやすく言うと「ざまあみろ」の感情

つまり、シャーデンフロイデとは、簡単に言えば「ざまあみろ」の感情です。

社会的に得をしているように思えた人に不幸な出来事が襲い掛かることで、胸がすくような気持ちを味わいます。

ほかにも「他人の不幸は蜜の味」や「隣の貧乏、鴨の味」などとも言い換えることができるでしょう。

ネットスラングでは「他人の不幸で今日もご飯が美味しい」の意味で「メシウマ」と表現することもあります。

なお、メシウマの反対語は「メシマズ」で、「他人の幸せで今日はご飯がまずい」の意味で使うことがあります。

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シャーデンフロイデを感じる条件とは?

両手の指先を見つめている女性

シャーデンフロイデは、いつでも感じるわけではありません。

たとえば、家族が交通事故に遭ったなら、「可哀想だ」「不幸だ」と感じることはあっても、よほどのことがない限り「ざまあみろ」とは思わないでしょう。

また、虐待を繰り返していた親に無罪判決が出た場合、虐待を受けていた子どもはさらに不幸になる可能性があります。

そのような状況を見て、「メシウマ」と感じる人はほとんどいないのではないでしょうか。

多くの人が、虐待を受けていた子どもの立場に自分を置き換え、「親も司法も許せない」と義憤に駆られることでしょう。

他人の不幸を「幸せだ」と感じるシャーデンフロイデは、以下のいずれかに関連して生じることが多いです。

ただし、個人差はありますので、以下の状況にあてはまるときにも「幸せだ」と感じない人もいます。

条件1.自分と同じような人が、自分よりも上位の何かを持っている

自分と同じような人や平凡に見える人が、自分よりも上位の何かを持っているとき、シャーデンフロイデを感じやすくなります。

たとえば、十人並みの容姿で、実家も特別に裕福というわけではない友人が、有名企業の創始者一族と結婚したとしましょう。

表面的には「おめでとう」と自分のことのように喜んでいても、心の奥底では妬みや憎しみが生じる可能性は少なくありません。

何年かした後に、彼女が「旦那が実は不倫をしていて…」とあなたに悩みを打ち明けるなら、あなたは純粋に「かわいそう!」と同情できるでしょうか。

多くの人は「ざまあみろ」とシャーデンフロイデを覚えることでしょう。

条件2.相手に「不当に得をしている。許せない」と感じている

普段から「不当に得をしている。許せない」と感じている人に不幸が訪れたときも、シャーデンフロイデを感じやすくなります。

たとえば、特別な才能があるわけではない(と思える)人が、芸能人としてテレビや雑誌に引っ張りだこになっている場合、「どこが良いんだろう」「プロデューサーに取り入るのが上手なだけなんじゃないの?」といった反感を覚えやすくなるかもしれません。

そんなとき、その芸能人に不倫や軽率な発言などの不祥事が起こるなら、「そんなことだと思った!」「調子に乗るから自業自得」といったシャーデンフロイデの感情が沸き上がるでしょう。

謝罪会見を見て、胸がすく思いをすることもあるでしょう。

普段は「ずるい」「許せない」といった気持ちを感じていても、何も叩く要素がないときには表現しづらいものです。

しかし、不倫や失言といった状況が生じることで、人目を気にせずに相手を叩けるようになり、快感を覚えるようになるのです。

シャーデンフロイデには「社会を守るために必要な感情」という面も

仲良く談笑している女性4人

シャーデンフロイデは、決して好ましい感情とは言えません。

相手の不幸や失敗を嬉しいと感じるわけですから、人間の汚い面そのものともいえるでしょう。

ところで、人間とは元々平等な存在ではありません。

才能がある人や美貌の人はごくわずかで、ほとんどの人は、突出した能力や外見を持たなかったり、何をやっても裏目に出たり、家庭環境が恵まれていなかったりするものです。

そのため、一見、何もかも恵まれているような人が不幸な出来事に引きずり込まれることで、何もかもが恵まれているわけではない一般人は、不平等が解消されたような、相対的に自分が幸せになったような気持ちを味わうのです。

つまり、人間という存在に優劣がある限り、不平等はなくなりません。

そして、シャーデンフロイデの感情が起こることで、社会に蔓延する不平等感を一時的に解消し、何もかも恵まれているわけではない人のストレスを発散する役割を果たすことにもつながるのです。

シャーデンフロイデは無くせない?感情のコントロールが重要

自己のシャーデンフロイデのコントロールに悩む女性

シャーデンフロイデの感情は、決して美しいものではありません。

何もかも恵まれているように見える人でも、人には分からない悩みや苦しみがあるはずですから、不幸が訪れて良いという理由にはなりません。

しかし、シャーデンフロイデの気持ちによって、社会の不平等が一時的に解消されることも事実です。

実際に定期的にシャーデンフロイデを感じることで群衆のストレスが発散され、社会に感じる不平等感や閉塞感による大規模な暴動を回避する役割もあるのです。

とはいうものの、シャーデンフロイデは、大っぴらに表現して良い感情でもありません。

どんなときにシャーデンフロイデを感じるかは人によって違うため、あまりにも頻繁に「他人の不幸は蜜の味」と表現していると、人間性を疑われる恐れもあるのです。

できれば、シャーデンフロイデを感じたとしても心の中にとどめておき、あなた自身のプライドや評判を保つようにしたいものです。

シャーデンフロイデを知って、自分や他人の感情と上手くつきあう

シャーデンフロイデを感じることは、日本だけでなく世界においても何も特別なことではありません。

いつも幸せそうな人が不幸になることで、相対的に自分が幸せだと感じたり、不平等が解消されたように思ったりするのは自然なことです。

しかし、決して美しい感情ではないということも忘れないようにしましょう。

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