NGOとはどんな組織?中学生でもわかるように簡単に解説

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ボランティア
近年、グローバル化が進み多くのメディアで「NGO」活動が取り上げられるようになりました。

貧困や難民問題が続くアジア・中東・アフリカなどを始め、日本の被災地でも多くNGO活動が取り上げられています。

NGO活動とは何なのか?また、NGOにはどんな組織が含まれるのかなどを紹介します。

NGOとは「政府ではない」組織

解説NGOとは「Non-Governmental Organization」の頭文字を取った略称で、日本語では「非政府組織」のことです。

「非(違う)」というように政府や国際組織が関与してはおらず、大まかにいえば「民間組織(団体)」がNGOとされています。
日本では「国際協力に携わる組織」や「政府を補完する側面」に値する組織に使用されるのが一般的で、「政府と関係ない組織が国連や政府をサポートする」といえるでしょう。

民間企業やボランティアが独自に活動することもありますが、中には政府から依頼されて民間組織が活動することもあるようです。
なんにせよ、「民間組織が人や世界のために活動する」ことがNGOの大切なポイントです。

NGOの役割や活動

NGOの役割や活動
NGOは「手が回らない政府や世界に代わってサポートをする」役割があります。そのため、活動内容は多岐にわたります。

  • 災害による被害の復興作業
  • 植林や水質管理などの環境保護
  • 障害者、高齢者支援
  • いじめや差別などの人権問題の対応
  • 地雷撤去や難民支援などの戦災復興
  • 貧困地帯への物資支援や学習支援
  • 感染症対策や出張診断

など、世界中にある、あらゆる問題の解決のために活動を行っているのです。

国の支援なしではできることも限られますが、世界で活躍する多くの仲間と、NGOを支援する人たちの協力によって、「世界の困っている人たち」をサポートしています。

NPOとは違うの?

よくメディアで紹介されている「NPO」とは「Non-Profit Organization」の頭文字を取った略称で、日本語では「非営利組織」の意味です。
「非(違う)」というように営利目的ではない組織のことで、企業のような収入目的のような活動は行いません。

また、活動によって収入が発生することもありますが、あくまでも「非営利による助け」がNPOの定義ですので、個人への分配などは行いません。
NGOは「非政府組織」、NPOは「非営利組織」と名称の違いはありますが、どちらも「困っている人のための組織」であるため、根本の部分は変わりません。
「非政府」と「非営利」と別の意味ではありますが、混同する場面も多く、明確な定義が無いこともあり区別は難しいと言われています。

日本では「国内の問題対策の組織」の場合はNPO、「国際的な問題対策の組織」の場合はNGOと分けて使い分けている場合が多いようです。
ただ、日本ではNGO団体への登録が無いことからNPO組織が国際的な問題対策を行っていることも多く、あまり違いを気にしなくていいのかもしれません。

有名なNGO

赤十字
NGO組織といっても、漠然としすぎてピンとこない人もいるかと思います。そのような人のために、いくつか有名なNGO組織を紹介します。

日本赤十字社

「日本赤十字社」は、「国際赤十字」を支援する日本のNGO団体です。
国際赤十字のもとで、世界中で行われている戦争や紛争被害の救援・治療を始め、災害地などでも救援活動を行っています。

また、身近なところでは「献血」や「募金活動」なども行っており、医療や福祉などを世界的にサポートしています。

日本ユネスコ協会連盟

「日本ユネスコ協会連盟」は、教育や遺産保護を中心としたNGO団体です。
アジアに点在する貧困地帯で、学校にいけない子供たちのために学習講座を開いての教育支援や、世界遺産や文化などを保護して後世に残す対策などを行っています。
日本全国で活動する270のユネスコ協会が、「教育」「科学」「文化」を未来へつなげているのです。

グリーンピース・ジャパン

「グリーンピース・ジャパン」は、環境保護を中心としているNGO団体です。
本部である「グリーンピース・インターナショナル」はオランダのアムステルダムにあり、世界で300万人以上の個人サポーターに支えられています。

森林や海洋保護を始め、風力や水力発電などの自然エネルギー開発、安全なオーガニック食品のための農業サポート、汚染などによる環境破壊問題対策など、「生物」や「自然」に関する対策支援活動を行っています。

ワールド・ビジョン・ジャパン

「ワールド・ビジョン・ジャパン」は子供の明日を守るためのNGO団体です。
アジアやアフリカを中心とした貧困な子供たちに対して、学習講座や物資支援などを行っています。

また、病気にならないための保健活動や環境整備なども行っており、子供が苦しまず明るい未来になれるようにサポートをします。
他にも、日本では中学の職場体験の受け入れや、活動や現状を講演する講師派遣を行っており、世界の現状を伝える活動なども行っています。

NGOで働くには

NGOで働くには
いざ「NGOで働きたい」と思っても、どうすればいいかわからないと思います。海外でも活躍するなら英語力は必要なのか?ボランティアの側面があるならバイトもしなければならないのか?など、一般企業と違う部分も多く気になることがあると思います。
そのような、他人の幸せを願える人のためにNGOでの働き方を紹介します。

応募方法

NGO団体への応募は、募集しているNGO団体へ必要書類を発送して行います。そして、書類審査が通過した人には面接を行い採用かどうか判断します。必要書類などはNGO団体によって違いますが、基本的には一般企業と同じと思っていいでしょう。
ただ、求人情報サイトなどには掲載されていませんので、NGO団体のインターネットサイトから直接応募する必要があります。

また、常に募集しているわけではありませんので、必ず応募できるとは限りません。応募時期も決まっていませんので、気になるNGO団体のサイトは定期的に確認する必要があるでしょう。

そして、採用後はインターンや協力隊となり、数年経験したのちに改めて就職となります。
他にも、NGO団体へのインターン募集を扱っている大学もあります。在学中にインターンで参加し、大学を卒業後にコネで入団する方法もあるようです。

必要な条件

NGO団体で働くためには、最低でも「英語力」と「社交性」を身に着けておく必要があります。
NGO団体の多くは海外でも活動を行っているため、円滑に活動するためには英語力が必要です。NGO団体によっては採用試験で出題される論文にフランス語やドイツ語を必要とする場合もあり、さまざまな言語が話せるほうが採用されやすくなるでしょう。

また、NGO団体では人と触れ合うことが多く社交性も求められます。現地の人との触れ合いはもちろん、共に活動する仲間とのコミュニケーションがとても大切だからです。
そのため、新卒よりも社会経験をしたことのある中途入団のほうが採用されやすいです。別の仕事に従事したことで、採用後の活動で資格やスタイルを生かせるようになるでしょう。
後は、「なぜわざわざNGOでの活動を目指したのか」を明確にし、「今後したいこと」がしっかりしていれば応募資格は十分です。

収入

NGO団体は無償のボランティア団体ではありませんので給料は出ます。採用後に生活していくことを考えるなら収入は気になることでしょう。
NGO団体によって収入は違いますが、大体年収200~300万円が相場です。グローバルな活動をしていますが、営利目的ではありませんので給料は決して高くはありません。

ただ、団体によっては年収500万円のところもありますし、福祉厚生や育児制度がしっかりしているなどもあり、待遇が悪くはないようです。一般企業でも年収の違いや福祉厚生の違いがありますので、そこは同じといえます。
それでも、外資系の一般企業と比べると年収は少ないと言えますので、給料に関しては覚悟しておいたほうがいいでしょう。
そういった意味では「笑顔が最大の報酬」といえるのかもしれません。

ボランティアでの参加

いざNGO団体で働こうと決意しても、本当に働いていけるのか不安になる人も多いと思います。そのような人は、NGO団体が募集するボランティアに参加して考えてみるのをおすすめします。

ボランティアでは正職員ほど活動するわけではなくサポートの範囲で活動します。1日のみの短期ボランティアや、休日のみのボランティアといった募集を行っているNGO団体も多く、参加することで雰囲気や活動内容を知ることができるでしょう。

ボランティア内容も直接現場で活動することもあれば、事務処理やWebで情報をお届けといった裏方の仕事もあり、自分に合う活動ができます。
ただ、すべてのNGO団体でボランティアができるわけではありませんので、公式サイトや電話相談でボランティアを行っているか確認をしてください。
正式に就職するだけではなく、休日のみのボランティアなども立派なNGO活動です。

NGOの活動は世界に広がっている

 
NGOの活動は世界に広がっている
中国では環境問題、アジアでは貧困問題、イラクでは紛争問題など、世界中でさまざまな問題が生じており、それに伴いNGOの活動も世界中に広がっています。
比較的平和で裕福な日本に住んでいるとわかりにくいですが、世界規模でみると多くの人が助けを求めて困っているのです。

NGOの活動は決して楽ではなく、給料などを比較しても割がいい仕事ではありません。それでも、子どもや未来のために、少しの手助けをしてみませんか?
「情けは人のためならず」ということわざがあるように、NGO活動が自分を幸せにするかもしれません。

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