自衛隊の実力とは?国内外問わず活躍する彼らの実態に迫る

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自衛隊の実力とは?国内外問わず活躍する彼らの実態に迫る
日本には国を守る自衛隊という組織がありますが、その実力はどのくらいなのでしょうか。自衛隊は国を守る他に、国内や海外の災害支援、平和協力活動やPKOなどの国際貢献のような様々な支援活動も行っています。

この記事では軍事的な面だけではなく、総合的な自衛隊の実力についてまとめてみました。

自衛隊とは

自衛隊とは
自衛隊の前身は警察予備隊であり、1950年の朝鮮戦争が勃発したときに総理府の機関の一つとして創設されました。1952年に保安隊に組織変更され、1954年に自衛隊法が施行されるのと同時に現在の自衛隊という組織になりました。

自衛隊は日本の平和と安全を守るために存在していますが、その役割は、大きく3つに分けられます。

  • 1.日本を他国の侵略から防衛すること

第二次世界大戦が終結してから70年以上にわたって日本は他の国と戦争していませんが、他国から侵略される可能性はゼロではありません。近年では、中国、韓国、北朝鮮などの周辺国との関係が悪化しており、以前より軍事的な緊張感が高まっています。万が一他の国から侵略があった場合、日本および日本国民を守るために自衛隊は存在するのです。

  • 2.国際社会の平和を維持・安定させるため活動すること

自衛隊の使命は日本の防衛だけに限られません。国際社会の平和を維持・安定させるため、さまざまな活動をしています。難民の救援、途上国への医療援助、他の国の人々が平和に暮らせるようにするための活動を世界中で行い、国際貢献しています。

  • 3.災害から国民を守り、救助すること

日本は災害の多い国であり、毎年のように甚大な自然災害が発生して多くの人が被災しています。災害が発生すると自衛隊は直ちに被災地の人々へ救援物資を届けたり、被災者の救援活動をしています。非常事態が発生した時に、人命を守るため自衛隊は大きな役割を果たしているのです。

自衛隊という組織

自衛隊の実力について理解するためには、その組織について知っておく必要があるでしょう。自衛隊は、陸上自衛隊、海上自衛隊、航空自衛隊の3つの部隊で組織されています。

  • 陸上自衛隊

陸上自衛隊は外国の軍隊における陸軍に相当し、日本の領土を他国の侵略から守ることを使命とする組織です。陸上自衛隊は日本の防衛省の組織下にあり、陸上における軍事を任務としています。陸上自衛隊を構成する部隊には、方面隊、陸上総隊その他の防衛大臣直轄部隊があります。陸上自衛隊の人員は定数約15万人で、3つの自衛隊部隊の中で最大の組織です。

  • 海上自衛隊

海上自衛隊は外国の軍隊における海軍に相当し、他国が海上から侵略してくるのを阻止し、海上交通の安全を確保・維持することを使命とする組織です。日本の領海の警備、海外で発生する海賊行為の取り締まり・防止、国内および世界で発生する災害の救援・支援活動を行なっています。海上自衛隊の主な部隊は自衛艦隊、地方隊、教育航空集団、練習艦隊で構成されていて、人員の定数は約4万5000人です。

  • 航空自衛隊

航空自衛隊は外国の軍隊における空軍に相当し、他国が日本の領空から侵犯してくるのを防衛することを使命とする組織です。日本の周辺の領空に進入してくる航空機を監視し、不法侵入する航空機を発見すると戦闘機をスクランブル発進させ防衛します。その他、災害時に航空機を派遣したり、国際的緊急援助隊の業務などの活動も担っています。航空自衛隊の主な部隊は、航空総隊、航空支援集団、航空教育集団、航空開発実験集団で構成されていて、人員の定数は約4万7000人です。

自衛隊の実力1.戦力

自衛隊の実力1.戦力
自衛隊の実力を知るためには、どのくらいの戦力を保有しているかを知ることは欠かせないでしょう。自衛隊はさまざまな兵器や器材を所有しています。ここでは、過去に使用された例とともに自衛隊が保有している兵器や器材の一部をご紹介していきます。

  • CH-47JA

CH-47JAは陸上自衛隊が保有する輸送ヘリコプターで、乗員3名の他55名を輸送できます。巡航速度約260km/h、航続距離約1,040kmという優れた飛行能力があり、災害派遣や国際緊急活動での活躍のために開発されました。日本では近年、2011年に発生した福島第一原子力発電所事故において原子力災害派遣で活躍しました。

  • P-1哨戒機

P-1哨戒機は海上自衛隊が保有する国産の固定翼哨戒機で、乗員11名、巡航速度450ノットというスペックです。警戒監視や捜索活動、救難活動など幅広く活動できます。2016年に発生したニュージーランド地震では、ニュージーランド政府からP-1哨戒機の飛行要請を受け、被害状況を確認するため派遣されました。

  • C-2輸送機

C-2輸送機は航空自衛隊の国産輸送機で、乗員約4名、最大速度マッハ0.8、最大航続距離約6,500kmというスペックです。国際平和活動などに貢献するため開発されましたが、北海道胆振東部地震が発生した時には、航空自衛隊千歳基地へ大量の物資を輸送するのに活躍しました。

  • パトリオットPAC-3地対空誘導弾

パトリオットPAC-3地対空誘導弾は、航空自衛隊が保有する器材であり、他国から発射された弾道ミサイルを迎撃します。北朝鮮が繰り返し行う弾道ミサイルの発射実験から日本を防衛するため、1996年に日本全国へ配備されました。

自衛隊の実力2.災害救助や国際支援活動

自衛隊の実力2.災害救助や国際支援活動
自衛隊は日本を防衛するための組織ですが、それ以外にも幅広い活動を行なっております。
現在まで自衛隊は災害救助や国際支援活動で活躍してきましたが、ここでは自衛隊の活躍の事例をご紹介します。

国内での活動

国内での自衛隊が活躍した事例をご紹介します。

  • 2011年東日本大震災

2011年に発生した東日本大震災が発生してから、延べ1,068万名の自衛隊員が現地に派遣されました。現地で自衛隊は人命救助や行方不明者の捜索、被災者の生活支援、医療支援などの災害支援活動をしました。

  • 2016年熊本地震

2016年4月に熊本地震が発生したため、最大で2万6000人の自衛隊員、航空機延べ約2,600機、艦艇約300隻が派遣されました。現地で自衛隊は、被災者の救助活動、行方不明者の捜索、生活支援、医療支援など災害救援活動を行いました。

  • 2018年北海道胆振東部地震

2018年に発生した北海道胆振東部地震では、自衛隊は人命救助、入浴や給食などの生活支援、物資の輸送支援、道路の修復などの活動を行いました。

  • 平成30年7月豪雨

2018年7月西日本中心に発生した豪雨災害では、最大3万3,100名の陸上自衛隊員が派遣され救援活動を行いました。人員だけでなく、艦船1隻、航空機5機も派遣され、救援活動を支援しました。

海外での活動

自衛隊は国内だけでなく世界でも活躍しています。ここでは海外での自衛隊の活躍をご紹介します。

  • 2015年ネパール地震

2015年にネパールで地震が発生したため、自衛隊の国際緊急援助医療支援部隊が派遣されました。現地では被災したネパールの人々に医療活動を行いました。また、国際緊急援助空輸隊とともに輸送機も派遣され、医療活動を行うために必要な器材や物資の輸送など災害支援を行いました。

  • 2018年インドネシア地震・津波

2018年10月にインドネシアで地震・津波が発生し、国際緊急援助活動を行うため自衛隊が派遣されました。また、国際緊急援助空輸隊とともに航空機2機が派遣され、現地では人と物資の輸送など災害支援を行いました。

  • PKO(国際連合平和維持活動)

国際的な安全保障の環境をよりよくするため国際社会と協力して平和を維持する活動(PKO)においても自衛隊は活躍しています。

例えば、2011年11月から南スーダン共和国へ自衛隊が派遣され、現地の道路などのインフラを整備する活動をしました。
また、2010年2月~2013年2月においてハイチへ延べ2,000人以上の自衛隊員が派遣され、瓦礫の除去、道路の補修、施設の建設などの活動を行いました。

自衛隊の実力は軍事力だけではない

近年では国内で災害が多発しており、自衛隊に救助されたり生活支援を受けたりという方もいるでしょう。
国内だけにとどまらず海外でも活動している自衛隊に対する正しい認識や理解の助けになれれば幸いです。

こちらでは自衛隊の活動と関係のある安全保障関連法について詳しく解説しています。興味のある方はぜひどうぞ。
【関連記事:安保法案は今|自衛隊の活動はどうなる?

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